11. 植物寄生性糸状菌の保存方法の検討(昭和61年度第32回凍結及び乾燥研究会研究報告)
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概要
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F. oxysporum f. sp. flagariae, V. dahliae, A. brassicaeの分生胞子を用い,基礎分散媒のMSG1%に17種類の糖を各10%加えたもの,及びMSG1%+スキムミルク10%に10種類の糖を各10%加えたものに分散し,L-乾燥,凍結乾燥後の生残率を調べたところ,MSG1%+スキムミルク10%に糖を加えたものが,L-乾燥で優れた保護効果を示した.この場合3菌株に共通してD-(+)-ガラクトース,グルコース,スクロース,D-(+)-セロビオース,D-ソルビトールの区が良好な生残率を示した.凍結乾燥区はL-乾燥区に比べ生残率が低かった.またPhytophthora8種10株,Pythium6種6株,Aphanomyces 2種2株について,平板培養したディスクを3種類の凍害防止剤に入れてLN_2浸漬をしたが,V-8ジュース寒天培地培養菌を,DMSO10%中でプログラムフリーズし,-45℃に達してからLN_2に浸漬したものが最も良好な生残を示した.しかしP. myriotyrum, A. cochrioides, A. euterichesはこの方法でも生残が不良か,殆んど生残しなかった.
- 1986-08-30
著者
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