2. L-乾燥保存法による細菌の活性保存(昭和59年度第30回凍結および乾燥研究会特別講演および研究会報告)
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概要
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L-乾燥法と凍結乾燥法を用いて,細菌の生残と活性の保存について研究を行なった.使用菌株はニコチン分解菌Arthrobacter globzformis JTS-6とPseudomonas putida JTS-9,葉たばこ改善菌.Bacillus pumilus JTS-308及びタバコ立枯病菌Pseudomonas solanacearum JTS-338である.菌の生残及び活性をそれぞれL-乾燥及び凍結乾燥したのち,37℃,14日保存した細胞について測定した。JTS-6をL-乾燥することによって凍結乾燥の1.2倍,JTS-9では2.6倍の生残が得られた.両菌のnicotine分解能は100%保存されていた.L-乾燥法によるJTS-308の生残率は凍結乾燥法の73%であった.JTS-308の葉たばこに対する香喫味改善活性は両保存法によってよく保存された.L-乾燥法によるJTS-338の生残は凍結乾燥法の10倍であった.さらに,JTS-338の粘質物生成能(病原性)はL-乾燥法によって100%保存されたが,凍結乾燥法では0.8%の変異コロニーが出現した.
- 低温生物工学会の論文
- 1984-08-20
著者
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前田 進
日本たばこ産業(株)中央研究所
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貝原 良子
日本専売公社中央研究所
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内田 節子
日本専売公社中央研究所
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前田 進
日本専売公社中央研究所
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上原 京子
日本専売公社中央研究所
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本田 実
日本専売公社中央研究所
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砂川 憲二
日本専売公社中央研究所
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三上 洋一
日本専売公社中央研究所
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内田 節子
日本たばこ産業(株)中央研究所
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三上 洋一
日本たばこ産業(株)中央研究所
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