磁性ナノ粒子を利用した分子イメージングにおける高分解能画像再構成法(生体工学)
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概要
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近年,癌等の疾病における早期診断技術として,生体に投与した磁性ナノ粒子と体外から照射した交番磁場との非線形相互作用を利用した分子イメージング"Magnetic Particle Imaging(MPI)"が期待されている.MPIでは,局所磁場分布を空間的に走査することで特定領域の磁性ナノ粒子から磁化信号を検出しているが,目的領域外の磁性ナノ粒子から生じる磁化信号が干渉することにより,空間分解能が低下する問題があった.今回,磁性ナノ粒子から検出される磁化信号の応答波形(磁化応答波形)に含まれる偶数次高調波成分が空間分解能の低下を招いていることを明らかにし,これらの成分を減じる新たな画像再構成法を提案した.更に,目的領域内外の磁性ナノ粒子から検出される磁化応答波形の差異に着目して,磁化信号の干渉により発生する偽像を抑制する補正法も考案した.また,これらの画像再構成法により画像の高分解能化が可能であることを,数値実験,並びに磁化信号の干渉を評価したファントム実験により確認した.
- 2009-09-01
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