竹内好『近代とは何か』『近代の超克』再読
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概要
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近年竹内好が再び論壇に登場し,再読されている現象が起きている。これに対する肯定的評価は孫歌,加々美光行などによってなされているが,一方これに対応する形で批判的継承を試みる子安宣邦の言論も生じた。拙稿は,これを簡便に整理したうえで,再度竹内の議論を吟味し,その現在的意義のありかと限界を探るとともに,中国を焦点のひとつとせざるを得ない危機的な「世界金融危機」にあって,グローバルな<資本>の運動に対し,思想的対抗軸の可能性を不完全ながら提示する試みである。
- 2009-07-25
著者
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