PNC-OFDR法による40kmレンジ反射測定および分解能劣化要因の検討(光ファイバ,光ファイバケーブル,光ファイバ部品,光信号処理,光計測,光伝搬,光発生,一般)
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概要
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位相雑音補償コヒーレント光周波数領域反射測定法(PNC-FDR)を用いた40Kmまでの長距離測定において、分解能制限要因は連結参照法による光源位相雑音補償プロセスの不備では無く、音響波による位相雑音増加であることを明らかにした。また、参照干渉計と被測定ファイバの両方に音響波を遮断する措置を施すことで、我々が提案している光源位相雑音補償手段が40Km(16回連結)に渡り有効に作用することを実証した。さらに、音響波による分解能劣化を低減する手段として、参照干渉計の遮音および周波数掃引率の高速化が有効である事を実証した。実利用においては、被測定ファイバに加わる音響波を遮断することはできないが、参照干渉計に対しては遮音手段を取ることができるため、PNC-OFDRの構成として参照干渉計への遮音措置は有用である。参照干渉計に遮音措置を施すことで、比較的音圧レベルの高い測定環境で20kmレンジに渡って20cmの空間分解能、40kmレンジにて50cmの空間分解能と同時に-35dBの感度(対口元レイリー散乱レベル)を実現した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-08-20
著者
-
古敷谷 優介
日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所
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伊藤 文彦
日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所
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伊藤 文彦
NTTアクセスサービスシステム研究所
-
ファン シンユウ
日本電信電話株式会社NTTアクセスサービスシステム研究所
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ファン シンユウ
NTTアクセスサービスシステム研究所
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伊藤 文彦
日本電信電話(株)
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ファン シンユウ
日本電信電話(株)
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