量子アルゴリズムによるFeistel型暗号の安全性解析(一般セッション,フレッシュマンセッション,一般)
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概要
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量子計算機の優れた計算能力は,公開鍵暗号だけでなく,共通鍵暗号の安全性にも大きな影響を与える.Groverの量子探索アルゴリズムは,nビットの鍵をO(2^<n/2>)の計算量で探索することができる.この攻撃は,共通鍵暗号の内部構造に依存しない汎用的な攻撃である.本研究では,共通鍵暗号の内部構造として広く用いられているFeistel構造とランダム置換の識別困難性を量子アルゴリズムを用いて検討する.もしランダム置換の識別困難であれば,そのFeistel構造には理論的な脆弱性がないことが保証されるため,この識別困難性は古典アルゴリズムの観点から盛んに研究が行われきた.本論文では,2ラウンドと3ラウンドのFeistel構造は,量子アルゴリズムを用いると,古典アルゴリズムのときよりも少ない計算量でランダム置換と識別可能であることを示す.
- 2009-07-16
著者
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