燐酸モノエステラーゼの賦活と阻害
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概要
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燐酸モノエステラーゼIII(アルカリ性フォスファターゼ)のアポ酵素はMg^<++>が存在する時,アミノ酸或はペプチドにより活性化されてホロ酵素を形成するが,このホロ酵素はそれ等賦活剤の過剰により不活性化され,この賦活能発現には原則として遊離のアミノ基,カルボキシル基の存在を必要とされた。しかしprolineに賦活作用があり,ヒスタミンはヒスチジンに比敵する賦活と阻害能を示し,他方ヒスチジン,チロジンのアチル体,さらにイミダゾールにもホロ酵素阻害作用あることが証明されたから,著者はフォスファターゼ賦活,阻害作用にアミノ基,カルボキシル基のほか,なおイミノ基,第3級アミノ基及びhydroxyphenyl基も関係ある事を推論した。これを検討する為にイミノ酸,アミン及び含Sアミノ酸等に就き行つた実験成績を報告する。
- 千葉大学の論文