企業の革新性とイノベーション経営の遺伝子学的分析(第3報告,第4セッション【イノベーション】,日本企業の経営実践と経営教育)
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概要
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企業の資源的構成要因のひとつとしての「ヒト(人間)」にあらためて焦点を当てた場合、企業はいわゆる経済および経営主体としての「メカニズム(機関)」としてとらえられる以上に、有機的存在としての「器官」としてとらえるとともに、「器官」ゆえに有する諸機能に特徴を求めることができる。本報告では、企業を一つの「器官」としてとらえ、イノベーションに関する機能についての検討を図るとともに、個々の企業におけるイノベーションの源泉としての革新性についての遺伝子学的分析の提示を行う。ここでいう遺伝子学的分析とは、本報告者の継続的研究作業において用いる企業遺伝子の進化プロセスの視点に基づく分析をさすものであり、企業革新に適合性を保有していると考えられる企業と、適合性の保有を確認することが困難な企業との相異点について、各々の企業における企業遺伝子の進化プロセス上の相異にその起因を求めるとともに、企業革新要因の解明を目的とするものを意味する。なお本報告では、いわゆる人間の遺伝子に関する生物学的理論を基とした擬制概念としての企業遺伝子概念を前提とし、「器官」としての企業における企業革新性の関係性や、その組成過程に関する要件と見解を提示することを目的とする。
- 2009-06-26
著者
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