垂直磁気記録における記録ヘッド磁界のトラックエッジノイズへの影響(記録システム及び一般)

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高記録密度実現の上で問題となるトラックエッジノイズについてスピンスタンドでの実験、マイクロマグネティックスシミュレーションを用いて解析した。特に、記録ヘッドの寸法、構造の違いによるトラックエッジノイズのRW特性に与える影響を述べる。異なる磁極幅を持つ3種類の記録ヘッドの記録特性について、再生センサの影響を分離するため、同一の再生センサを用いて評価した。3種類の記録ヘッドのトラック中心での磁界勾配は等しいにも関わらず、磁極幅が最も小さな記録ヘッドはSNRが低下した。この理由は狭記録ヘッドの場合、トラック中心においても再生センサの感度分布がトラックエッジノイズを読むためであり、シミュレーションにおいても、狭記録ヘッドにおけるトラックエッジノイズによるトラック中心でのSNR劣化が確認できた。また、実験、シミュレーションの双方でクロストラック方向のヘッド磁界勾配を増加させることでトラックエッジノイズを低減できることを明らかにした。ヘッド構造に注目すると、WAS型の記録ヘッドは高いクロストラック磁界勾配を実現できるため、狭トラック記録において有効であると考えられる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2009-06-04

垂直磁気記録における記録ヘッド磁界のトラックエッジノイズへの影響(記録システム及び一般)

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