短大生に必要な「基礎学力」とはなにか : 人格形成の視点からの学力論を
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概要
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2007年度のテーマは「ゼミ学生と考える『基礎学力』の養成」だった。本学でつけたい基礎学力とは実習・卒論に耐えうる「基礎学力」であると限定し、基礎学力の定義は避けたのである。また、学生に「基礎学力」養成のために特別な時間を確保し、ドリルなどによる習得の方法はとらなかった。然るにまた、なぜ今回「学力」の問題をとりあげたのか。それは今年3月に出された学習指導要領が特定の「学力」観に基づいて、教育内容だけでなく、基礎基本の習得のためとして方法論まで提示していたからである。それだけではない、子どもたちの能力差を是認した上で、学力と人格を全く切り離した形で学力を論じているのである。今回の学習指導要領は、参考にしたはずのOECDのPISA調査の視点からしても、異質な内容である。短大生に必要な「学力」とは何かを、学習指導要領の学力観と対比しながら今回の小論を整理したつもりである。子どもたちの学習離れと学習の質が問われている現在、「基礎学力とは読み、書き、算である」という常識を見直し、学力と学びへ新たな発想を模索したところである。
著者
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