釧路市における保育園児の食生活および昼食の主食摂取量について
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概要
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釧路市内の公・私立保育園児を対象に,昼食の喫食主食量や食生活状況の実態を知り,今後の栄養指導の基礎的資料とする目的で,喫食主食量秤量調査およびその父母にアンケート調査を実施した。得られた結果は以下の通りである。1)米飯摂取量は3歳〜5歳児全体で87.8gであり,基準量に対し約37%下回っていた。加齢により多くなる傾向があったものの個人差が大きかった。2)喫食主食量の減少に伴い,食品構成より算出された栄養量では,穀類エネルギー比の減少,たんぱく質および脂肪エネルギー比の上昇がみられた。特に脂肪エネルギー比は適正範囲を越えていた。3)起床就寝時刻の年齢による差はみられず,保育園による有意差がみられた。4)早く寝る園児は早く起き,遅く寝る園児は遅く起きる傾向が示唆された。5)兄弟無しおよび兄姉のみがいる園児は,弟妹のいる園児に比べ就寝時刻が遅い傾向があった。6)朝食の欠食は週1〜2回が約10%であった。7)朝起きてから朝食までの時間の最頻値は,10〜20分であった。また,起床時間が遅いと朝食までの時間が短く,食欲があまりない率が高かった。8) 6:30以前に起床する園児は「朝食まで」および「朝食後保育園まで」の間食頻度が高く,10:00以降に寝る園児は「夕食後」の間食頻度が高かった。9)朝食の食欲は,兄弟のいない園児にあまり食欲がない率が,兄姉のみの園児は食欲がある率が高く,兄弟の影響が示唆された。10)献立表に対する関心は高くよく見られていた。見る理由は「家庭での料理の重複を避ける」が最頻であった。
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