移動ノードを含む無線センサネットワークのための適応的ルーティングアルゴリズム
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概要
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自然環境観測,希少生物の生態観測,居住空間や工場などの監視や制御,災害時の避難誘導などのようなアプリケーションを実現するための手段として,無線センサネットワークが注目されている.無線センサネットワークへの期待は大きく,最近では自律移動ロボットと連携させ,より高度なネットワークサービスの新領域を模索する時代になってきている.無線センサネットワークでは,一般にバッテリー容量などのリソースに制約のあるセンサノードを観測領域内に多数設置し,各ノードのセンシング情報をノード間の無線通信によってシンクノードまで転送することで,対象とする大規模領域の状態観測を実現する.このような利用環境下で無線センサネットワークの長期間運用を実現するためには,経路制御やデータ収集の効率性だけでなく,ネットワークの構成変化への適応性をも有する経路制御方式(and/orデータ収集機構)が必要となる.本研究では,これらの要件を満たす適応的で効率的な新方式を提案する.本稿では,シミュレーションによる評価実験を通して提案方式の有効性を示すとともに,今後のさらなる発展性についても言及する.
- 2009-02-23
著者
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宇谷 明秀
東京都市大学知識工学部
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山本 尚生
東京都市大学知識工学部
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山本 尚生
武蔵工業大学大学院工学研究科
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宇谷 明秀
武蔵工業大学知識工学部
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山本 尚生
武蔵工業大学 大学院 工学研究科 システム情報工学専攻
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宇谷 明秀
武蔵工業大学
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織戸 英佑
武蔵工業大学大学院工学研究科
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