PISA 調査からみた算数・数学の教科書の調査研究 -PISA 型の数学的リテラシー向上を目指す授業改善のために-
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概要
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2003年にOECD(経済協力開発機構)が実施したPISA 調査において,日本は第1グループにとどまったものの前回よりは下がってしまった。その要因はいろいろあろうが,ここでは,現在の日本の小学校・中学校で実際に使用されている算数・数学教科書の中の問いや練習問題などの問題をPISA 調査にもとづいて分類し,それとPISA 調査の調査結果との結びつきを検討した。その結果,PISA 型の問題は日本の教科書ではあまり扱われていないことがわかる。しかし,今後PISA 型の学力が重要だという観点にたてば,学習指導要領はもちろんだが,教科書の内容もそれに相応しいものに変わるべきであろう。どのように変えたらいいのかはこれからの検討であるが,将来どのような教科書の内容構成が必要となってくるのか,そのために授業をどのように改善したらいいのか,その考察のための基礎的な研究である。
- 福井大学の論文
- 2008-01-31
福井大学 | 論文
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