学生の実践的力量形成の事例研究 -2006年度後期「教育実践研究IV」と中教審答申「教職実践演習」(仮称)との関連も含めて-
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概要
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本稿は教育実習を中核にした4年間の必修授業「教育実践研究Ⅰ―Ⅵ」の授業の中で,とりわけ重要な教育実習の省察の授業である「教育実践研究Ⅳ」の検討と中教審が答申した「教職実践演習」(仮称)との関連を明らかにするものである。本稿で取り上げる「教育実践研究Ⅳ」は2006(平成18)年度後期の授業で,当時の3年生が行った2006年9月の4週間の主免実習を受けて行われた省察の授業である。授業の中では,9月の主免実習の省察だけではなく,1年から3年までの「教育実践研究Ⅰ―Ⅲ」等を省察の対象とした。学生たちは,9月の実習に至るプロセスを振り返り,自らの力量形成の基盤を見つめる機会となったと考えられる。学生にどのような実践的力量が獲得されたのかについては,現在焦点となっている「教職実践演習」(仮称)で示されている視点や教員養成スタンダードとも関連が深く,本稿を通して,学生に教師としての力量をどのように形成していくのかについて問題提起したいと考える。なお,対象の授業はすでに『教育実習の省察と展望―2006年度後期「教育実践研究Ⅳ」報告書』(2007年3月)としてまとめられているが,内容的な分析を本稿では行っていきたい。
- 福井大学の論文
- 2008-01-31
福井大学 | 論文
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