病弱教育に関する理解促進を目的とした教育プログラム : 「院内学級イメージ」の変化に着目して
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概要
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本研究は,特別支援教育の一環である病弱教育の理解促進をめざした授業の効果を検討することを目的とする。病弱教育場面のVTR 視聴と病弱教育に関する基本的な制度・教育課程についてスライドを用いた講義形式で情報提供を行い,さらに筆者自身の研究内容を実践のエピソードを交えつつ紹介し,授業の前後にSD法によって院内学級のイメージを測定した。結果として,院内学級については存在認知以上の具体的な内容や制度的背景に関しての一般的知悉度は低いこと,院内学級イメージは授業を受けることによってよりポジティブな方向性へ,特に明るく楽しいイメージへと変化することが明らかになった。既有知識のイメージへの影響は,授業前に3 項目において関連がみられたが,授業後のイメージの変容度には有意な関連は見られず,既有知識の影響は大きくないことが示された。本研究は探索的な試みであり,今後は,教育プログラム内容をより精錬し,調査協力者数を増やして検討を続けていくことが課題となる。
著者
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