自然教育園における鳥類の希少記録 : 捕獲・拾得記録の重要性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自然教育園において,2002〜2007年の間,ラインセンサスや観察では記録されず,捕獲・拾得・保護によってのみ発見された種を報告した。ノスリ・アオバズクは近年記録が少なく,またオオコノハズクは3例目となる希少な記録であった。また,ミゾゴイは今まで記録のない種であるが,今回片方の翼の主として骨格のみの拾得であり,他所から運ばれた可能性もあるため,参考記録にとどめた。観察が困難な夜行性の種や稀に飛来する種の生息を明らかにするためには,捕獲調査や保護・拾得情報の蓄積が重要であると考えられる。
著者
関連論文
- ブルガリアの渡り時期の鳥相
- 南西諸島に生息するダイトウウグイスCettia diphone restrictaのなわばり性--電波発信器を用いた調査結果
- 自然教育園におけるヒレンジャクBombycilla japonicaの捕獲記録
- 奄美諸島喜界島におけるキマユムシクイ・メボソムシクイの冬季捕獲記録
- 巣内に設置した温度データロガーによるダイトウウグイスの繁殖経過の推定
- 学校教育における自然教育園の利用 : 総合的な学習の時間の実施による変化
- 自然教育園における鳥類の希少記録 : 捕獲・拾得記録の重要性
- 自然教育園で大発生したキアシドクガ(鱗翅目,ドクガ科)成虫の小型化について
- 近縁なウグイス2種,Cettia seebohmiとC. diphoneの音声による種の認知(西太平洋における島弧の自然史科学的総合研究 第1期:台湾およびフィリピン)
- 日本とフィリピンの近縁なウグイス2種の形態的差異
- 82 チトクロームb遺伝子解析による吸血源動物種の同定
- さえずりの機能と進化--fertility announcement hypothesisを材料とした考察 (特集 鳥のさえずり)
- ウグイスの繁殖開始時期と餌生物の発生時期の関係
- 自然教育園で大発生したキアシドクガ(鱗翅目,ドクガ科)成虫の小型化について
- 赤坂御用地の鳥類相(2002年4月-2004年3月)
- 自然教育園におけるタカブシギTringa glareolaの初記録と渡来時の気象条件
- 鳥類の多様性を把握するための調査方法の検討--ラインセンサス法と捕獲法の比較
- 都市緑地におけるコゲラの生息に関わる要因
- 喜界島における鳥の巣の捕食 : 営巣環境による捕食率の違いと捕食者の特定
- 都市緑地における越冬鳥による種子散布及び口角幅と果実の大きさの関係