自然教育園における鳥類の希少記録 : 捕獲・拾得記録の重要性
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概要
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自然教育園において,2002〜2007年の間,ラインセンサスや観察では記録されず,捕獲・拾得・保護によってのみ発見された種を報告した。ノスリ・アオバズクは近年記録が少なく,またオオコノハズクは3例目となる希少な記録であった。また,ミゾゴイは今まで記録のない種であるが,今回片方の翼の主として骨格のみの拾得であり,他所から運ばれた可能性もあるため,参考記録にとどめた。観察が困難な夜行性の種や稀に飛来する種の生息を明らかにするためには,捕獲調査や保護・拾得情報の蓄積が重要であると考えられる。
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