「黄いろのトマト」について(海老井英次教授退官記念号)
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概要
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童話「黄いろのトマト」は宮沢賢治の数多くの生前未完成作品中の一篇である。「私」が小さい頃博物館の剥製の蜂雀から開いた話を、成人になって回想するという形式を採っている。他の有名な作品ほど論じられてはいない作品であるが、賢治文学に通底する重要なモチーフ-楽園、子供/大人、異文化間接触、などの問題を内包していると考えられる。本稿はこれらの問題に焦点をあて、宮沢賢治が夢見た理想郷の一つの在り様を考えてみたい。
著者
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