秋吉の赤色凝灰質頁岩の岩質
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
秋吉・大久保附近に発達する赤色凝灰質頁岩(ナムル型の海性化石をふくむ)を鏡下で観察したのち,粒度分析を行い,さらに粘土鉱物などについて検討した.粒度分析の結果,コロイド状の部分の多いことを知ったが,分級はかなり良いものである.粘土質の部分についてのX線回折および示差熱分析の結果は,それが一般に結晶度の低い,ハロイサイトとモンモリロナイトの混合体であり,その他に微粒の石英をふくむことを示す.コロイドの部分は微粒の低結晶度のハロイサイトをふくむ.細粒砂は全構成物質の42.3%に達する.主として火山性ガラスと緑泥石化した斜長石から成る.全体として,中性火山岩または凝灰岩起源の頁岩である.
- 地学団体研究会の論文
- 1963-03-25
著者
-
針谷 宥
Department Of Geology And Mineralogy Hokkaido Univ.
-
大島 和雄
札幌支部:北海道大学理学部地質学鉱物学教室
-
大島 和雄
Department of Geology and Mineralogy, Hokkaido Univ.