肺癌との鑑別を要した円形無気肺の1例
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概要
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円形無気肺の77歳男性の症例を報告した.胸部X線写真で右下肺野に類円形の腫瘤陰影があり,胸部X線断層写真,胸部CTで胸膜肥厚とcomet tail signを認め円形無気肺を最も疑った.しかし,胸部X線写真で腫瘤陰影は辺縁不整で長径が8.0cmと大きく,胸部CTでは多数の胸膜腫瘤を認め肺癌の可能性も否定出来ず,手術を施行して病理組織学的にも円形無気肺と診断した.さらに一年後の胸部X線写真でも腫瘤陰影に変化がないため,MRI検査とヘリカルCTによる三次元CT画像検査を施行しその画像的特徴についても考察を加え報告した.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 1997-11-15
著者
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