社会福祉に関する日仏用語の研究(1)
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概要
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我が国におけるフランスの社会福祉研究は英米、北欧に比べると研究者の数も少なく、研究の質量も充分とはいえない状況にあり、専門用語の翻訳も個々の研究者がそれぞれの立場からおこなっている。日仏の社会福祉に関する用語は言葉としては類似のものも多いが、実際の制度体系や専門職のあり方にはかなり大きな相違があるので、言葉通りに訳しても内容とは食い違っていることが少なくない。社会福祉に関する用語の日本語訳にあたっては、日本とフランスの社会福祉の理念・概念、制度・体系、社会福祉従事者のあり方および各福祉制度等の共通点と相違点を踏まえなければならない。本研究(1)では、第1に従来の多様な訳語の問題点を明らかにし、第2にフランスの社会福祉の特徴から社会福祉用語を日本語訳する時の留意点を示した。続く研究(2)では、選定した用語(キーワード)によってより正確にフランスの社会福祉を伝える用語例を提示する予定である。
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