32.外国から見た阪神大震災
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概要
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阪神大震災は日本にとって、関東大震災以来の地震被害であり、また近代都市となって以来初めての都市災害であった。行政、研究者、企業その他に大きな衝撃を与え、日本の防災政策、防災研究、防災対策は大きく変わりつつある。ではこの地震の与えた諸外国への影響はどのようなものであるのだろうか。建築学会建築防災システム検討小委員会でテーマを与えられたのを契機に外国の人々から見た阪神大震災の影響についての小規模の調査を実施した。この調査は、阪神大震災を日本の国内問題として捉えるだけでなく国際社会というスケールの中でこの地震を考えるための基礎的調査と位置付けている。この小論は建築学会建築防災システム検討委員会主催の第3回地震防災シンポジウムにおける話題提供の素材として発表したものである。国際連合地域開発センターでは、1994年度より、UN Hi-Netという防災関連人材データベースを構築している。このデータベースからアメリカ1、インド2、タイ1、中国4、ネパール1、バングラデッシユ2、ブラジル1、フィリッピン5、ホンコン1、マレーシア2の防災研究者、防災行政担当者からの回答が寄せられた。それらの回答から、(1)阪神大震災についての情報の入手の方法と情報量についての満足度について、 (2)各々の国での防災上の緊急かつ重要な課題は何か、 (3)阪神大震災を契機に始めた国、自治体の対策、(4)所属機関での新たな研究や対策、 (5)国際共同研究 について取りまとめた。
著者
関連論文
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- 32.外国から見た阪神大震災
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- 9. 1993年北海道南西沖地震における地域防災力の復旧・復興過程
- 54. 自治体のための電算機を用いた災害管理システムに関する研究(VIII. 被害予測と緊急対応 その3,第VIIIセッション,第7回(平成9年度)地域安全学会研究発表会)
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- 国際的防災協力 (
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