46.被災危険度のマクロゾーネイション

概要

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【研究の概要】この研究はマクロゾーネイションの一端を担うミクロ解析として、横浜市において時間的なスケールを考慮に入れた都市防災的なシステムの構築を目指すものである。周知のように、これまでの地震対策、特に被害想定は、被害者や建物等の数的処理に偏っており、発災後の迅速な対応ができなかった。先の阪神・淡路大震災においても、行政機関の初期対応の遅れが指摘されたのは記憶に新しい。この災害を教訓とするためにも、GISを利用したミクロな都市要素の重ね合わせと同時に、阪神・淡路大震災の時系列分析からその問題点を抽出し、時間的なスケールを考慮に入れたシナリオ型の被害想定を検討する必要がある。この柔軟性のあるシナリオ型の被害想定を作成する事で、発災後の迅速な対応が可能となり、被害拡大の抑制につながるものと考える。また、GISを利用した多数のシナリオをつくることで、詳細な空間情報の分析が容易になり、より高度なシステム構築が期待される。予想される多数のシナリオから情報システム、社会システムを含めた総合的なシステム構築を目指すものである。【研究の方法】マクロゾーネイションの研究では、現在、同本国土の都市のマクロ評価を行っている。過去の災害等を考慮に入れて、22都市(札幌市、釧路市、仙台市、青森市、新潟市、福井市、東京都、横浜市、千葉市、名古屋市、浜松市、長野市、大阪市、京都市、神戸市、広島市、岡山市、鳥取市、高知市、福岡市、熊本市、宮崎市)を選択し、都市を構成するマクロな要素からその評価を行っている。具体的には、地勢、風土、都市間交通、都市能力、過去の災害事例、都市の成り立ち等の要素から、これまで防災対策では用いられなかった都市の経済性等を考慮に入れ、各都市の統計資料等を利用して評価しようとすものである。今後はマクロな都市分類を進行させるとともに、22都市の中からモデル都市を選択し、GIS等を利用したミクロな解析を行う。現在は、マクロゾーニングの研究の一例として、「都市のマクロニ階層評価」を行っており、3つの評価軸を作成する。(第1段階目の評価)また、3つの評価軸を組み合わせることによって、都市群の総合的なマクロ評価を行う(第2段階の評価)。

46.被災危険度のマクロゾーネイション

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