17. 広域地震防災支援システムの開発と利用 : データベースの構築と被害想定シミュレーション

概要

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地震防災計画立案のための地震被害予測を行う場合、多くの情報を収集・整理し分析しなければならない。このような、多方面に渡る情報を収集・整理して構築される地震防災計画は今後の社会防災力向上のための一つの防災指針であるが、この防災計画立案のために収集・整理した多くの情報は多方面の分野に還元できる有効な情報でもある。本研究はこのような観点から、地震防災支援システムを開発することにした。このシステムは、基本的には、想定対象地震検討支援システム、地震被害想定支援システムそして防災対策支援システムの3つから構成されている。また、これらのシステムはパーソナルコンピュータで処理可能なように開発したものである。これらのシステムを構成している各種の情報や解析ソフト、およびそれらの関連は図1と図2に示した構成となっている。この地震防災支援システムを利用した被害想定シミュレーションの一例として東海地震を想定した名古屋市の液状化危険度予測を行った。予測結果によれば液状化危険度の高い地域は名古屋市西部および南部一帯の分析していることか明らかとなった。
地域安全学会の論文