盲腸脂肪腫により腸重積を来した一例
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概要
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症例は77歳女性,間欠的腹痛,嘔気を主訴に受診.腹部CTにて上行結腸肝弯曲部に低吸収域を示す径3.4cm大の腫瘤陰影とその口側にtarget signを認め,腫瘤を先進部とする腸重積と診断.注腸検査にて腸重積を解除し内視鏡で発赤緊満した腫瘤を確認した.内視鏡の操作性が非常に悪く内視鏡的切除は困難と判断し開腹切除を行った.病理組織学的には腫瘤は脂肪腫であった.腸重積は小児の腹痛症として比較的多く見られる疾患であるが,脂肪腫などの腫瘍により成人の腹痛症の原因となりうる事を念頭に置いて診療しなければならない.
- 長崎大学の論文
- 2008-12-25
著者
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大場 一生
長崎県五島中央病院内科
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吉田 亮
長崎県五島中央病院内科
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吉田 亮
五島中央病院 外科
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吉田 亮
長崎大学医学部第二内科
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大場 一生
長崎県離島医療圏組合五島中央病院
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伊藤 裕司
SRL福岡ラボラトリー
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