小笠原母島における貯水池の水質浄化に関する実験的研究

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概要

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貯水池の富栄養化はアオコ発生につながるため、各水道事業体は貯水池の水質保全に努めており、小笠原村でも貯水循環装置を設置し水質保全を行っている。しかし、アオコの発生は毎年確認されており、まだ充分ではない。そこで2007年に設備費が比較的安価で維持管理費も少ない水質浄化対策として、植栽筏が実験的に設置された。今後、窒素やリンの除去効果およびアオコの発生状況を検証し、本格的導入の是非を検討していく予定である。本稿では、植栽筏設置後の貯水池全リン、全窒素の測定結果を中心に、アオコの発生頻度の高い夏期を含む約半年間の実験結果について述べる。

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