小説『雪國』における象徴表現としての自然(昆虫・鳥・植物)と作中人物
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概要
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川端作品については多くの研究がなされてきているが、「自然」に関するものも同様である。中でも羽鳥(1985)の「『雪国』における自然」は筆者に多くの影響を与えたと言ってよい。本稿では、その「自然」の中でも具体的に「昆虫・鳥・植物」を取り上げて、川端が抱く「自然」に対する畏敬の念の中に存在する「男」と「女」の関わりと自然の象徴として描写されている昆虫、植物などの作品中における役割を分析しながら、象徴としての自然と作中人物の関わりを考え、本作品に対して如何なる効果を呈し、如何なる役割を演じているのかを考察していく。
著者
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