終末期のケアの場をホスピスと選択した患者の思い : 3名の肺癌患者による
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.入院の動機は,最期をゆったり過ごしたい,自分で決めた治療方針を貫きたい,家族に迷惑をかけたくないことであった。2.ホスピス入院中の思いは,時間的経過の流れの中でみたとき,3名が共通であり,病気の進行に伴って「病気発症と積極的治療」「治療効果が得られず揺れ動く」「ホスピスへの入院を決定」「ホスピスでの満足した生活」という4段階のプロセスがあった。それは,治療への期待,疾病の悪化に伴い揺らぐ自分,そしてホスピスを選択し今満足しているという思いであった。3.納得のいく治療への模索,自己選択した治療の遂行,ホスピスへの入院について自己の価値観に基づいて自己決定したことが,現在のホスピスでの満足した思いにつながっていた。4.3名とも,がん治療の経過で納得できない医療・体制について不満・不安を表出した。それは,患者中心の医療を望んでいるが現実にはできておらず,その人らしく生きることへの医療者の支援への願望であった。
- 鹿児島純心女子大学の論文
著者
関連論文
- ターミナルケアの授業における学生の死生観に関する検討
- 局所皮膚表面温度からみたツベルクリン反応の分析
- 成人看護学実習における学生の自己教育力に影響する要因の検討
- ツベルクリン反応測定へのサーモグラフィの応用
- 終末期看護における基礎教育に関する文献的考察
- 自己効力感を高める実習前演習のあり方の検討
- 終末期のケアの場をホスピスと選択した患者の思い : 3名の肺癌患者による
- 局所皮膚表面温度からみたツベルクリン反応の分析
- 実習前演習の評価
- 看護学生の「生と死」に対しての考え方の推移