大規模位置情報システムにおける階層型データ管理方式(位置推定)
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概要
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本研究では,無線LANやRFIDなどの異なる通信技術を利用する移動体の位置情報を統合管理するとともに,階層型ネットワークを構築し,位置情報を階層的に管理するデータ管理方式を提案する.既存の位置情報システムでは位置情報がシステムごとに独立しているため,複数の位置情報システムを横断して利用することはできない.また,すべてのユーザの位置情報がシステムの中央管理サーバで集中管理されているため,利用者の増加やネットワークの拡大に伴ってシステム負荷が高まることが課題である.提案方式では,利用者の位置情報をネットワーク内で分散管理することでシステム全体の負荷が分散され,さらに位置情報の伝送を階層化されたネットワーク内に限定することで位置情報の登録および更新にかかる通信量が抑制される.本研究ではまた,シミュレーションによって大規模位置情報ネットワークにおける各階層内および階層間を流れる位置情報トラヒックを検証し,既存システムと比較した.その結果,提案方式において位置情報トラヒックを低減できることを明らかにした.これにより,提案方式では大規模な位置情報ネットワークの構築を容易にし,ネットワーク環境の変化に柔軟に対応可能となることを示した.
- 2009-01-22
著者
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張 勇兵
筑波大学大学院システム情報工学研究科
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井上 文暁
筑波大学大学院システム情報工学研究科
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張 勇兵
筑波大学大学院システム情報工学研究科社会システム工学専攻
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Inoue Fumiaki
Graduate School Of Systems And Information Engineering University Of Tsukuba
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張 勇兵
筑波大学システム情報系社会工学域
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