存在感を高めるヨーロッパの森林政策と持続可能な森林管理の広がり(テーマ : 21世紀における持続可能性の新たな展開と森林資源問題-資源転換とプランテーション林業の行方-,2009年春季大会論文)
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概要
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欧州連合(EU)では近年森林関連施策の充実が著しい。同時にヨーロッパ諸国においては木材生産量も漸増傾向にある。では,その理由はどこにあるのだろうか。本稿ではヨーロッパ諸国の森林政策の動向および林業・木材産業の現状を分析した。具体的には,EUの森林施策展開の歴史,欧州森林保護閣僚会議による目標設定,主要国における国家森林プログラムの内容,各国の木材生産の推移,そして森林認証制度の普及状況に焦点を当てた。それらの分析をもとに,ヨーロッパが向かおうとしている方向性を探った。結論として,ヨーロッパは環境政策の中の重要な分野として森林を取り上げ,その充実をして世界に対する先進的な地位を確保しようとしていることを明らかにした。
- 2009-03-01
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