化学療法を受けている造血器腫瘍患者の食事制限に関する調査
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概要
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化学療法を受けている造血器腫瘍患者の食事に関して、QOLの観点から食事制限の基準、安全で可能な範囲の食事について検討することを目的に、全国骨髄移植施設として登録されている施設を対象に質問紙調査を行った。調査対象施設126施設、回収数61施設(回収率48.4%)であった。食事制限の基準として、白血球数1000/μl以下が最も多く、35施設(57.4%)を占めており、1つの基準と考えられる。食事制限の程度と割合については、「加熱食のみ可」が54.7%、他に「加熱食に加えてレトルト食品・発酵食品・厚く皮をむいて食べる果物・野菜を可」としている施設があり、ばらつきがみられた。過去3か月間の間の細菌性腸炎の事例は5施設(8.2%)に見られた。白血球数500/μl未満と感染リスクが高い状態で4施設が「加熱食のみ可」であったことから、食事以外の影響が考えられた。
- 2009-03-31
著者
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