配当政策論に関する一考察(2) : 租税との関連において
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概要
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本稿では,租税という市場不完全性の存在が,Miller and Modigliani(1961)によって仮定された,完全資本市場のもとでは配当政策は株主の財産と関連性がないという推断を覆すことができるかどうかの問題を取り上げる.数十年間の研究にもかかわらず,市場不完全性の複雑さは未だに悩みの種である.市場不完全性が配当政策決定を株主財産に関連させるかどうかについての解答は,たとえあったとしても,なお論議の的となっている.特に重視されるのは,租税のような市場不完全性,すなわち市場摩擦を含めた現実社会での資本市場条件についての系統的調査であり,ヨリ現実的で複雑な状況において配当政策がどのように株主財産に影響するかを論証することである.
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