要介護にならないために : 歯科の立場から(合同研究会報告7,合同研究会第2シリーズ「要介護にならないために」)
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概要
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高齢化社会を迎え,要介護にならないように健康な時間を過ごすためにはやはり努力が必要である。今話題のメタボリックシンドロームにしても日常生活の過ごし方に問題があると思われる。歯科の立場から考えれば,しっかり噛める自分の歯があることが一番大事なことだと思われる。歯を喪失しないための努力は乳歯の生え始めからスタートする。乳歯が虫歯では食べ物が噛めず,顎の発育が不十分になる。また,乳歯を抜けたままにしておくと,後続の永久歯の歯並びが乱れ,噛む力が弱くなり,歯周疾患にもなりやすくなる。何らかの理由で歯を喪失し,本来なら義歯などによる補綴処置が必要なのに治療していないという人が30代,40代に多くいる。この時期に治療を受けなかったばかりに,対合歯の挺出や偏った咀嚼など,ほかの歯の負担が大きくなり,そこに歯両疾患による支持の不足が加わって,男性は60代に,女性は50代にどっと"ツケ"がまわってくるように思われる。男性は,本当は50代が望ましいと思うが,仕事などの都合でなかなか難しいだろうから,60〜65歳の定年を迎えた時に,女性の場合は,40代,遅くても50代までには徹底的に治療を行い,きちんと定期検診を続け,75歳ころ,後期高齢者群に入る手前の元気なうちにもう一度総点検を行い,あとは修理や保全といったマイナーな管理だけでいけるようにすることが大事なことだと考える。
著者
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