上級クラス「口頭表現」授業の実践報告 : ビデオ作品を作成するプロジェクトワーク
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概要
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本稿は,上級クラスの口頭表現の授業として,2002年度春学期より,同志社大学のメディア施設を利用して,ビデオ作品を作成する形で,いわゆるプロジェクトワークという形態の授業を行ってきたことの実践報告である。プロジェクトワークは学生の主体的な活動が中心となるため,何よりも学生が自発的かつ積極的にクラスに参加するという利点がある。しかしながら,それによっていかに日本語能力を伸張させることができるのかという点が問題である。まだまだ試行錯誤の段階であるが,ビデオ作品を作成するというプロジェクトワークを通して,学生に次のような収穫があったと考えられる。第一に,自分の発音を意識し,自然なアクセントで発音することを心がけるようになったこと。第二に,既習の表現を使って会話や文章を組み立てようとする姿勢が顕著になったこと。第三に,ただ知っているから使うというのではなく,どのような場面でどのような表現を使うのが適切なのかということにも思い至るきっかけとなったこと,である。
- 同志社大学の論文
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