釜石市長としての鈴木東民 : <地域に根ざした福祉政治>と<開かれた土着主義>(<特集>社会の希望・地域の希望-希望学の現在)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
戦前はジャーナリスト,戦後直後は労働運動指導者として知られた鈴木東民(1895-1979)は,1955年以降,3期12年にわたって釜石市長をつとめた.本稿は,釜石市長としての鈴木東民の仕事を,歴史的な視点から再評価することを課題としている.鈴木東民市政の力点は,道路や学校など地域社会の基盤整備と,広報等を通じての,市民間の交流と対話の空間の創出にあった.本稿ではこれらの政策を,<地域に根ざした福祉政治>,および<開かれた土着主義>として分析する.本稿の最終目的は,釜石市にとってだけでなく,およそ近代日本史における鈴木東民とその市政の意義を再評価することにある.
著者
関連論文
- 釜石市長としての鈴木東民 : と(社会の希望・地域の希望-希望学の現在)
- 労働と格差の政治哲学(「労働」と「格差」)
- 1990年代日本の社会科学 : 自己反省とその継承(1990年代日本の思想変容)
- ヨーロッパのデモクラシー : 欧州統合の政治哲学的考察(ヨーロッパ統合研究への新たな視座)
- 代表制の政治思想史 : 三つの危機を中心に (特集 代表制の危機)
- 序文 代表制論の現在 (特集 代表制の危機)