神戸大学保健管理センターにおける肝機能検査値の正常域に関する検討

概要

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1.健康な神戸大学職員及び学生計241名を対象とし,下記の(1)〜(6)項目についてRaBA-SUPERを用いて肝機能検査を行なったところ,当センターでの各項目の検査値の正常或は,以下のようになった。(1)GPT 6〜37 K. U. (2)γ-GTP 6〜65 IU/L (3)アルカリフォスファターゼ 2〜10 K. A. (4)コリソエステラーゼ 0.4 1〜0.93 ΔPH (5)チモール反応 0〜3.4 M (6)コレステロール 123〜250mg/dl 2.異常者については,六甲病院で再検させ,その値と当センターの値との対比を行なった。その結果,(1)GPT(r=0.949),(2)γ-GTP(r=0.831),(3)アルカリフォスファターゼ(r=0.772),(4)コリンエステラーゼ(r=0.855),(5)チモール反応(r=0.807)とよい相関がみられた。ただしコリソエステラーゼは,当センターの値が六甲病院の値より、常に0.16ΔPH低値を示す事が判明した。3.γ-GTPと酒量との関連をみると,酒を毎日飲む者は,酒を全く飲まない者に比べ有意に高値を示した。(P<0.001)γ-GTPと肥満の関係をみたところ,有意な相関は,認められなかった。
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