磁気分離法による溶銑脱リンスラグからのリン回収法で生成する残渣スラグのリサイクル効果(<特集>マルチフェーズフラックスを利用した新精錬プロセス技術)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The authors have found in their previous work that phosphorus exhibits remarkable segregations in the industrial hot metal pretreatment slag and it exists as Ca_3P_2O_8-Ca_2SiO_4 solid solution together with FeO-CaO-SiO_2-MnO-MgO matrix. Since their magnetic property of each phase is significantly different, it is possible to separate each phase with the aid of superconducting strong magnetic field. By applying strong magnetic field of 0.5 to 2.5T to the crushed slag, more than 60% of phosphorus concentrated phase in the slag has been recovered. If the most of phosphorus can be removed from the slag, the residual slag is basically FeO-CaO-SiO_2-MnO-MgO with less P_2O_5 and thus it may be recycled to iron and steelmaking processes such as the sintering, hot-metal desiliconization, and hot-metal dephosphorization processes. In the present work, the recycling effect of the residual slag to the dephosphorization process is simulated based on the mass balance calculation. The significant reduction of total slag generation and CaO input has been demonstrated by the mathematical model considering phosphorus recovery and recycling of residual slag as a dephosphorization agent. It has also been indicated by the Waste Input-Output model that the phosphorus recovery from dephosphorization slag and the recycling of residual slag to hot metal dephosphorization process have great environmental and economical benefits.
- 社団法人日本鉄鋼協会の論文
- 2009-03-01
著者
-
長坂 徹也
東北大学大学院環境科学研究科
-
長坂 徹也
東北大学大学院環境科学研究科環境科学専攻
-
久保 裕也
東北大学大学院環境科学研究科:(現)アサヒプリテック
-
松八重(横山) 一代
東北大学大学院環境科学研究科
-
久保 裕也
東北大学大学院環境科学研究科
関連論文
- 廃棄物産業連関分析を応用したトップダウン型MFAモデルの開発
- 社会基盤素材を介したサブスタンスフロー
- 製鋼スラグ中からのリン回収の可能性 (特集 循環型社会におけるリン資源リサイクルの動向)
- 減圧下における溶銅中の亜鉛, 鉛の蒸発速度
- 酸化・希酸浸出によるイルメナイト鉱石からのルチル抽出エコプロセスの酸浸出最適化
- 相平衡と磁気分離を利用したルチル製造プロセスの開発
- Cu-P2元系合金の熱力学的再評価
- チタン製造プロセッシングの省資源化に関する基礎研究
- 韓国の鉄スクラップ需要予測(社会・環境)
- 中国の鉄スクラップ需要予測(社会・環境)
- 自動車シュレッダーおよびダスト中のトランプエレメント濃度の測定と重量バランス分析(社会・環境)
- 2CaO・SiO_2-3CaO・P_2O_5固溶体とFe_tO-CaO-SiO_2-P_2O_5溶融スラグ間の相平衡
- 1-211 東北大学工学部創造工学研修における海外大学との共同研修 : 米国ワシントン大学,中国北京科技大学との交流プログラム((19)国際化時代における工学教育-II,口頭発表論文)
- 日本におけるフラットパネルディスプレイ用途のインジウムの物質フロー分析
- 使用済み携帯電話の資源性--レアメタル・貴金属のリサイクル (INDUST/特集 新たな資源戦争--都市鉱山からメタルを取り出せ)
- 携帯電話に含有される微量有害物質のサブスタンス・フロー分析
- 熱力学的解析に基づいた金属の潜在的な資源回収可能性の評価手法
- WIO-MFAおよびSFAによる我が国の鉄資源循環とマンガンフロー分析
- 随伴元素成分を考慮した鉄鋼リサイクルフロー分析(リサイクルはどこまで可能か)
- アルミドロスのマテリアルフロー分析および再利用技術の環境負荷評価
- 際コンピテンシー人材育成教育プログラム
- Fe-Cu合金浴を利用した石油コークスガス化プロセスに関する基礎研究
- 磁気分離法による溶銑脱リンスラグからのリン回収法で生成する残渣スラグのリサイクル効果(マルチフェーズフラックスを利用した新精錬プロセス技術)
- マルチフェーズ脱リンスラグからのリン濃縮相の磁気分離(マルチフェーズフラックスを利用した新精錬プロセス技術)
- 東北地域の産業構造からみる廃棄物排出とリサイクル
- 循環型社会実現に向けての鉄鋼業の貢献
- 強磁場を利用した製鋼スラグからのリンの分離回収(社会・環境)
- 動学的廃棄物産業連関モデルによるリサイクルの持続可能性評価
- 廃棄物産業連関モデルに基づくハイブリッドLCA
- 循環型社会構築のための評価手法
- マトリックス法を用いたマルチファンクションユニットシステムLCA
- マトリックス法を用いたマルチシステムLCA
- Na_2O-CaO-SiO_23元系のガラス・結晶化挙動
- 石炭灰からのほう素の溶出挙動の解明
- 平衡状態図の熱力学の基礎
- 3成分系平衡状態図の基礎 : その2
- 2成分系平衡状態図の基礎
- 入門講座 材料技術者・研究者のための状態図(2)3成分系平衡状態図の基礎(その1)
- エコマテリアルの材料戦略概要
- 強磁場を利用した製鋼スラグからの燐の分離回収
- 鉄鋼業を含んだリンの国内マテリアルフロー
- 材料工学分野における環境技術研究の動向 (特集 素材製造プロセスにおける環境・エネルギー対策の現状と課題)
- 固体純Cr_2O_3と溶融高Cr鋼中のクロム及び酸素間の平衡
- 廃棄物からの人工リン資源回収
- 固体炭素によるNO_xの還元速度
- 小特集の企画にあたって
- マテリアルフローアカウンティングの明らかにするもの (特集 材料のエコバランス)
- 最終処分場からの資源回収と廃棄物産業連関モデル
- マテリアルフロー・アカウンティング (特集/期待される創造科学技術開発研究)
- Li_2O-SiO_2, Na_2O-SiO_2, Na_2O-CaO-SiO_2 系ガラスの結晶析出挙動
- 高炉高温領域におけるMgOの反応挙動
- 溶融Fe-Cr合金鋼とAl_2O_3耐火物との反応及び相平衡
- 製鋼スラグを用いた大気中炭酸ガス固定 : 海洋植物プランクトン増殖促進
- 還元鉄の浸炭現象
- レーザー顕微鏡による溶融還元現象の直接観察
- 製鋼スラグ中フッ素の存在形態と海水への溶出挙動
- (Mg,Fe)O飽和CaO-MgO-Fe_tO-P_2O_5系2液相分離スラグと溶鉄間のりん分配
- 製鋼スラグから溶出する環境規制元素の海水中相安定図
- 製鋼スラグから溶出する栄養成分元素の海水中相安定図
- 湿潤雰囲気下における連続鋳造用モールドパウダーの結晶化挙動
- 連続鋳造用モールドパウダーの臨界冷却速度と表面粗度の関係
- 我が国のエネルギー需給と材料工学の関わり
- 溶融Cu中Siの活量係数測定
- 質量分析法による溶解Cu-Ca合金の成分活量測定
- 質量分析法による溶融Cu-Mg合金の成分活量測定
- 鉄及び酸化物漏斗からの酸化鉄系融体の滴下実験
- 鉄製漏斗からのFe_t-CaO-SiO_2-Al_2O_3系融体の滴下挙動に及ぼすFe_tO濃度と塩基度の影響
- 溶融ウスタイトの CO による還元反応速度
- 溶融ウスタイトの水素による還元反応速度
- 110 溶融 Fe_tO-SiO_2, Fe_tO-CaO 及び Fe_tO-CaO-SiO_2 系スラグの CO による還元反応速度(還元, 石炭, 流動層, 製銑, 日本鉄鋼協会第 108 回(秋季)講演大会)