虚子・子規・近代 : 近代思想史の視点から
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概要
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本論文は、文学者の正岡子規と高濱虚子をひろく思想家としての視点から論じることを通して、日本思想史における「近代」について考えるものである。つまり、現代政治思想史研究の視点から、虚子が反近代の思想家としてもつ脱近代的な今日的意義を論じるとともに、他方で子規を、いわばポスト・モダンに対して、近代の原点の思想家として位置づけることを試みるデッサンである。こうして本論文は、日本政治思想史における「近代」に関する(ないしは「近代」を考える)思想史研究であって、いわゆる国文学(史)研究ではない。したがって、この議論の展開に沿って、標題も叙述の順序も「子規・虚子」という時系列ではなく「虚子・子規」の順になっている。
- 2009-03-20
著者
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