舞踊と美学的理想 : 人間存在の現実を表現・共有・超越する動的な型としての舞踊(研究課題:韓国と日本伝統芸能の比較美学,I 共同研究)
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概要
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舞踊,あるいは我々が舞踊として見るものは宇宙に遍在するが,人間の舞踊を宇宙の他の物質や生物の舞踊と区別するものは,人間の舞踊がどの社会においても,個人として,社会の成員として,また宇宙における存在としての人間が何であるかについての考えを表現していることである。この論文では人間の舞踊が表現するこの考えを,舞踊を動く型として捉えるシステム論の立場から検討する。具体的には,舞踊を個人としての舞踊家のレベル,舞踊家と観衆との触れ合いとしてのレベル,舞踊家と宇宙とのコミュニケーションとしてのレベルという三つのレベルで捉えることで,人間の舞踊が表現の美・共有の美・超越の美という三つの美の概念を目ざすものであることが示される。韓国と日本の舞踊において,これら三つの美の概念がどう表現されるかが,そこで伝統的に使用されてきた特別な美的概念との関連で説明される。
- 龍谷大学の論文
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