自閉的傾向のある幼児への支援と自閉症の障害特性に関する一考察 : 保育所の日常生活場面からの示唆
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概要
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自閉的傾向のある幼児への支援と自閉症の障害特性に関する考察を目的に、保育所の日常生活場面で約10ヶ月間の関与しながらの観察を行った。その結果、対象児は自閉症の特性とされる様子が見受けられたものの、定型発達の子どもと-"おくれ"はあるが-質的には大きく変わることのない成長過程をたどっていたことが明らかになった。保育所で展開された支援もごく自然なものであり-自閉症の「障害の特性に応じた対応」を特に意識したものではなかったが-対象児は落ち着いた保育所生活を過ごしていた。その結果を踏まえ、近年の動向である自閉症の「障害特性」を強調する実践研究に対し、批判的な小考を試みた。
- 植草学園大学の論文
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