SCSを介した遠隔大学間での英語パーラメンタリー・ディベート合同授業 : 2波および3波運用ならびに車載局を利用して

概要

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本研究はSCSを用いて主に秀明大学と秋田大学の間で実施された英語ディベート授業について、その方法と結果を分析、詳述したものである。合同授業は2001年1、2月に2回にわたって実施されたが、福島大学が両日とも聴衆、ならびに審判として参加した。秀明大学はSCS車載局を利用した。授業ではパーラメンタリー・ディベートという即興性の高い方式のディベートを行ったが、共通の事前指導(トピックリサーチやディベート練習)を経た衛星授業では活発なやりとりが観察された。事前事後のアンケートによれば、英語即興口頭能力が高まったのに加え、ディベート・トピックについての知識が増大したと受講生に認識された。また、英語オーラル・コミュニケーションへの抵抗が少なくなり、ディベートを楽しむようになったことが判明した。エコーや音声のずれなど技術的な難点もあるものの、遠隔地の教室をつないだ、学生による双方向口頭活動中心のSCS合同授業は参加者を大いに刺激し、学習意欲を高めた。授業に学内外の教職員を招待することにより、FD効果も示唆された。
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