学校管理下における児童・生徒の災害発生状況と安全指導 : 性格タイプの観点から
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概要
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本研究の目的は、児童・生徒の性格タイプによる負傷傾向の違いを、YG検査を用いて調べることであった。その意図は、性格検査が児童・生徒の安全指導に有益かどうかを検討することでもあり、同時に性格的な側面からどのような安全指導が考えられるかを検討することでもあった。ある中学校に3年間在籍した中学生710名に対する調査結果から、D型とB型がE型よりも大きな負傷を複数回起こしやすいことが明らかになった。このことから、外向性・活動性・積極性の行動特性を持つ児童・生徒に、負傷に対する注意を喚起する必要があるということがわかった。一方、発生場所や発生場面では、性格タイプによる違いは見られなかった。児童・生徒が外向的・活動的・積極的になりやすい場所・場面では、性格タイプに関係なく、すべての生徒に対して注意を喚起する必要があることがわかった。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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