高校生の悩み解決過程に関する研究 : 相談相手との関係性および助言内容が決断に及ぼす影響について
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概要
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本研究では、高校生の悩み相談における、相談相手の働きかけの影響について検討した。特に相談相手の働きかけが、高校生の最終的決断にどのように影響するのかに着目した。高校生に相談相手に悩みを打ち明け、助言をもらう場面を想定した質問紙調査を行ない、高校生と相談相手との関係性(親密な関係-非親密な関係)および助言内容(肯定的助言-否定的助言)の、高校生の最終的決断への影響を検討した。その結果、助言内容が肯定的(高校生の考えを支持する発言)であると、高校生は助言を容易に受け入れ、自分の考えに確信をもつことが示唆された。一方、助言内容が否定的(高校生の考えを支持しない発言)であると、高校生は、その助言を受け入れられず、拠り所を失った空虚感から、自分の考えを否定してしまう傾向が見られた。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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