学生とともに創った「親子のためのわらべうた活動」の一年間 : 大学における教育実践の研究
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概要
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「卒業研究でわらべうたをやりたい」という学生4名とともに,「親子のためのわらべうた活動」を立ち上げ,「卒業研究」という授業の一環として,一年間,大学周辺に在住の2歳児の子どもとその母親13組を対象に協同で隔週1回の実践を継続的に創っていく中から,「親子関係の深まり,「わらべうたを題材とした掛け軸の製作」,「わらべうたの補助教材の製作」,「詩やわらべうたの美的価値」をテーマとする「卒業研究」が結実した。<実践的研究>と<研究的実践>が有機的に結びつき,「親子のためのわらべうた活動」と「卒業研究」の双方が実りあるものとなった。わらべうたは子どもの美的な体験となり,親子の愛情をいっそう育むものであることが実証的に明らかになった。「卒業研究」とともにあったこの活動が,学生,親子,教員の三者に大きな喜びをもたらした要因は「子どもたちの存在」,「母親たちの存在」,学生たちを継続的な実践の「創り手」としたこと,「学生と教員のパートナーシップ」・「参加した親子とのパートナーシップ」にあったと考えられる。
著者
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