ドナ・ウッドの幼児音楽教育の理論と実践 : 『動く,歌う,聴く,楽器』を通して
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概要
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本稿の目的は, 幼児の音楽教育のカリキュラムの優れた一例を紹介することである。ドナ・ウッド著『動く, 歌う, 聴く, 楽器一幼児のための音楽』の「第二部 音楽TheMusic」に示された, 彼女の幼児音楽教育の理論と実践を訳出した。ドナ・ウッド女史の, よく考えられ, 計画され, 準備された幼児の音楽指導は, 易しくて本質的, 音楽的で人間的だと感じられた。音楽教育は「すべての幼児のための質の高い音楽経験を提供すること」であると考える。明確な目的と目標を表明し, 子どもの発達段階と音楽文化の研究に裏打ちされたカリキュラムと教授法は必要である。日本の幼児の音楽教育には, カリキュラムと教授法の概念がそもそも欠けていると思われる。本書の紹介は, 日本の現状に対する優れた「代案」になると同時に, 教育に必須なこれら概念の重要さの主張につながるだろう。
著者
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