西部ヒマラヤのカバナミシャク属II
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概要
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本報は,ヒマラヤ西部のカバナミシャク属(Eupitheica)の再検討のシリーズの第2報で,4新種1新亜種(E. alexiae Galsworthy & Mironov, E. pannosa Mironov & Galsworthy, E. vetula Mironov & Ratzel, E. fumata Mironov & Ratzel, E. pusillata kashimirica Mironov & Ratzel)の記載を含むほか,3種の学名の変更ならびに約12個の名称をシノニムとして整理した.日本産種について学名の変更を要するものは次の通りである.ミヤマカバナミシャクはEupithecia pacifica Inoue, 1980として記載されたが,本種はその前年に中国から記載されたE. impavida Vojnits, 1979と同種であったので,ミヤマカバナミシャクの学名はE. impavida Vojnitsとなる.ただし,E. pacificaの模式系列には2種混在していることが分かり,ホロタイプはEupithecia consortaria Leech, 1897(クロモンカバナミシャク)であった.また,セアカカバナミシャクはEupithecia tricornuta Inoue, 1980として記載されたが,この名称はEupithecia quadripunctata Warren, 1888のシノニムであった.
- 2008-03-30
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