麹菌(Aspergillus usami)による発酵処理大豆粕は、豚のリン利用性を改善する
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概要
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麹菌(Aspergillus usami)で発酵処理した大豆粕を豚の飼料として用いた際の、リンおよびその他の栄養素の消化率について検討した。8週令のラージホワイト種去勢子豚(平均体重23.6kg)15頭を3グループに分け、それぞれ以下の飼料で10日間飼育した。(1)大豆粕20%を含む飼料(無処理飼料P;0.87%)(2)発酵大豆粕20%を含む飼料(発酵飼料P;0.91%)(3)大豆粕10%と発酵大豆粕10%を含む飼料(混合飼料P;0.89%)5日間の予備飼育の後、糞を5日間採取し、粗蛋白質、灰分、カルシウム、リンの分析を行った。発酵飼料区では無処理区に比べてリンの利用性が有意に改善され、粗蛋白質消化率も上昇した。これらの結果から、麹菌で発酵処理した大豆粕を豚の飼料として用いると、リンと粗蛋白質の消化率が上がり、排泄量を低減できることが示唆された。
- 近畿大学の論文
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