看護基礎教育課程におけるセクシュアリティに関する教育の検討 : シラバスの分析

概要

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本研究は,看護基礎教育課程におけるセクシュアリティに関する教育の現状について明らかにすることを目的とした。全国の4年制看護系の大学ならびに大学校120校にシラバスの送付を依頼し,80校の協力が得られた。そのなかで「セクシュアリティに関する項目(セクシュアリティ,性,性と生殖,リプロダクティブヘルス/ライツ)」のどれか1つが含まれている科目について分析し,以下を明らかにした。(1)「セクシュアリティに関する項目」が授業内容に記されている科目のある大学は9割であった。(2)「セクシュアリティに関する項目」ではセクシュアリティが6割と「性」より多く記されていた。(3)「セクシュアリティに関する項目」が授業内容に記されている分野は,専門分野が9割であり,そのうち,母性看護学領域が占める割合が8割と最も多かった。母性看護学領域では,性の原理的・本質的理解を示す項目が盛り込まれ,看護への応用においては性をめぐる問題・性の今日的課題,リプロダクティブヘルス・ライツの順に記されていた。
日本母性衛生学会の論文