東北大学開放講座の電子化とその課題
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概要
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本研究の目的は、インターネットを通じた大学開放講座「ネット開放講座」を事例として、教室でおこなわれている講義とe-Learningとの間にどの程度の親和性があるかを調査することにある。本稿ではまず講義がインターネット上で公開されなかった事例について検討した。のべ70回の講義の内、4回の講義で講師は講義内容に関わる問題を理由として公開に同意していない。次に、提供された資料を電子的資料として用いる上での課題を検討した。65回の講義に対して、12回の講義で資料が提供されていない。また、大部分の資料は印刷された資料として提供されており、電子ファイルで提供された例は9例にとどまっている。これらの結果から、現状の多くの講義では電子化に対する親和性が低く、e-Learningの推進により講師の教材作成の負担が過大になるおそれがあることがわかった。
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