28 室内設計条件と送風温度・送水温度設定条件の最適化 : VAV方式における室内設計条件がエネルギー消費量に及ぼす影響のシミュレーションと最適化の検討(環境工学)

概要

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一般に、室内の設計条件は乾球温度と相対湿度とで与えられることが多いが、夏季冷房時における湿度制御の現状と省エネルギーへの効果を考えると、必ずしも室内設計ポイントを、例えば、冷房時26℃・50%の一点に規定する意味は非常に薄い。そこで、一般に体感温度が等しいと考えられるET一定線スライドといった、室内設計条件の緩和は有効となるが、この場合、スライドによってコイルをはじめとするあらゆる空調機器のサイズが変わるとともに、エネルギー消費量にも大きな影響を及ぼす。また、局所空調方式に於いてアンビエント域の設定条件を緩和する場合に、湿度条件を絡めて、空気線図上で、どの方向へ緩和するのが最適であるのか、どの程度の省エネルギー効果が得られるのか、等を把握しておくことは、重要であると思われる。本研究では、与えられたET一定線上で、エネルギー消費量を最小化するポイントと送水温度条件を求める手順を示し、最適設計条件の傾向をシミュレーションによって検討した。
社団法人日本建築学会の論文
1995-02-17