天然ガス開発の新潮流 : FPSO(Floating Production,Storage and Offloading System)開発と日本の技術(<特集>LNG安定調達に向けて-天然ガス開発の最新情報と日本の方向性-)
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概要
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天然ガスは,石油と比較して埋蔵量の中東偏在がなく,炭酸ガス放出量は熱量換算で20〜30%小さい。1980年代以降日本を中心に,LNG輸送は大規模かつ長期的安定供給(固定的市場)の枠組みで開発されてきたため,5〜10Tcf級の大規模ガス田のみが対象となっていた。米国のガス需要,英国の石油輸入再開とLNG輸入,カタールの超大規模LNG供給体制の進展などにより,LNG市場は流動化するとともに,中小規模のガス田を開発することが真剣に検討されるようになった。その中で,洋上で天然ガスをLNGとし(LNG-FPSOまたはFLNG),LNGタンカーで日本へ輸送するLNGチェーンの技術は,海洋ガス生産,LNGプロセス,FPSO,LNGタンカー,LNGターミナル(出荷受入基地)で構成される。これらの技術の多くは,日本が世界のトップレベルにある。即ち,日本にとって,大規模LNGなどで培われた技術を中小規模の海洋ガス田に応用することは困難なことではない。或いは,日本が開発に一番近位置にいるとも考えられる。このような観点から,FLNGの可能性を検討する。
- 2008-12-20
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